事前にすべての計画をたてて、その通りにいけばいいですが
そうはいかないのが人生ってものです。
直前に、航空券を買わなきゃ!となったときに絶大な効果がある、株主優待割引について解説します。
株主優待とは
株主優待とは、株式会社が一定数以上の自社の株式を権利確定日に保有していた株主に与える優待制度のこと
ですね。
今回は、安く航空券を購入したいわけですから
ANAの株主優待制度をみてみましょう。
ANAの株主優待って?
航空会社だけあって、お得に飛行機に乗れるサービスを提供されています。
保有株数が増えると、もらえる優待の割合もかわっていきますが、保有株数が少ないうちはだいたい1,000株に対して1枚の「優待番号」がもらえます。
「ANAの株なんて持ってないよ!」という方もご安心ください。
ANAの優待番号は、この「株主優待番号ご案内書」(以下「株主優待券」)さえ持っていれば誰でも使うことが可能です。
金券ショップや、ヤフオクなどで買うことができるのです。
金券ショップ Google検索上位5店の1枚当たり株主優待券価格はこんな感じ。
*有効期限が2017.11/30までのものです。
アクセスチケット 3,700円(税込)
チケッティ 3,700円(税込)
チケットレンジャー 3,700円(税込)
格安チケットコム 3,900円(税込)
ダイヤチケット 3,700円(税込)
*2017.2/18調べ 相場は変動します。
ヤフオクでみるとこんな感じでした。
*2017.2/19調べ 相場は変動します。
株主優待を利用した国内航空券の購入
メリット
株主優待を利用すると、「片道運賃の50%で国内航空券を購入することが可能」です。
片道運賃とは普通運賃ともいい、出発前であれば予約の変更や払戻が可能な運賃です。
さらにいうと、当日カウンターで手続きすれば同区間を飛んでいる別の航空会社の便に振り替えてもらうことも可能です(裏書きといいます。航空会社同士が協定を結んでいる必要がアリ:株主優待割引ではできません)。
つまり裏書きはできないけど(まあ必要もないだろうけど)、変更もキャンセルも可能な自由な航空券が割安で買えるというところがメリットです。
そしてタイトルにもあるように、片道運賃の半額なわけですから直前でもこの金額はかわりません。
ある日急に思い立って「そうだ、明日沖縄へ行こう」となったときや
「もしかしたら予定変更するかもしれないけど飛行機は押さえておきたい・・・」というときに絶大なメリットがあるのです。
実例
事前に予定がわかっていれば、プレミアム旅割28が使えます。
那覇―羽田でプレミアムクラス24,990円です。
この場合だと、株主優待割引の方が割高(30,190円)になり
変更可能というメリットはありますが、価格面では株主優待を使うことにあまり魅力を感じないでしょう。
それが前日くらいになると、選択肢はたったこれだけ。プレミアム運賃が55,090円もします・・・。
直前でも値段のかわらない株主優待割引のありがたみがわかります。
旅行代理店などで、「直前でも安い航空券ありますよ~」とやっているのは株主優待割引を利用しているのですね。
でも自分で予約したほうが利便性も高いと思いますので、以下の予約の仕方を参考になさってください。
デメリット
逆にいうと、「すごい前から予定をたてていて、ぜったいに変更はしない!」というときは株主優待より安い航空券もあったりします。
例えば、先ほどもご紹介しました羽田―那覇路線だと
プレミアム旅割28のほうが、軒並み安くなっています。
変更の可能性がとても低いのであれば、こちらを選んだほうがいいことになります。
また、先ほど金券ショップやヤフオクのお値段をご紹介しましたが、ANAの株主で優待券をもっている人でない限りは航空券に加えて、株主優待券の金額も必要です。
株主優待券を使用した予約の仕方
ANAのWebサイトから予約します。
途中まではふつうに予約するときと同じです。往復か片道にチェックし、利用したい区間・日付を選んで検索
「おすすめ運賃」がデフォルトで表示されるので、株主優待割引が出ていない場合は「その他運賃」タブをクリック。乗りたい時間の便を選択します。
普通席かプレミアムクラスを選ぶのも忘れずに!
「復路便の選択へ」もしくは「次へ」をクリックします。
復路がある場合も、同じように乗りたい時間の便を選択します。
株主優待割引とほかの運賃を組み合わせたいときは、同じ予約ではできないので片道ずつ予約をします。そうすれば、往路株主優待・復路は旅割運賃といった使い方も可能です。
*株主優待割引とほかの運賃が混在していると、「次へ」がクリックできません・・・。
往復とも選択したら、「次へ」をクリックします。
マイレージクラブ会員でログインせずに検索をした方は、ここでお客様番号とWebパスワードの入力が必要となります。
次の画面で
お名前(カナ)
年齢
性別
マイレージクラブ番号
連絡先(電話番号・メールアドレス)が正しく入力されているか確認し、注意事項を読んで「内容を確認しました」にチェックを入れます。
「予約する」をクリックし、さいごの注意事項が表示されるので「OK」をクリックと予約が完了します。
ここでご注意、「予約」と「発券」は違います。
予約はあくまで仮押さえの段階なので、まだ航空券はありません。予約から2日以内に支払いを行わないとキャンセルとなります。
支払いをして初めてEチケットが発券され、控えが送られてくるのです。
株主優待割引だけに必要な手順
株主優待券のスクラッチ部分を削って、番号を登録します。
ギリギリまで入力しないでも大丈夫です。払戻をした場合は再利用も可能です。
発券から搭乗まで
スマフォにアプリを入れて、Skipサービスを使っちゃおう
スマフォをお使いの方は、Skipサービスが便利です。ホント便利ですマジで。
ここではAndoroidをお使いの方向けの手順を紹介します。iphoneもまあ似た感じではないかと。
Playストアで「ANA」を検索
このアプリをダウンロード。
起動して、ログインします。
すでに予約した分が反映されています。
Skipサービスの登録もしてしまいましょう。
ホーム画面で「メニュー」をタップ
「スキップサービス・Edy登録」をタップ。
ICの登録を済ませておけば、当日は預ける荷物がなければ直に保安検査へ向かえます。
よくあるIC読み取り機にスマフォをかざすだけでOK
あとはふつうに荷物検査を受け、検査済証をもらいます。
搭乗するときも、ゲートでICをかざすだけです。
座席がかかれた紙をもらってボーディングブリッジへ。
飛行機って新幹線とちがって乗るまでが大変・・・という負担をかなり軽減できるのです。
まとめ
実際に坂上も前日に那覇行きを決めたとき、プレミアムクラスに乗りたかったのですがほかの運賃は平日なのに当然のように満席。
株主優待券をもっていたおかげで、ささっと予約ができました。
必ずしもいちばん安い運賃ではないですが、直前・変更の可能性ありというときにとても便利です。
直前に飛行機に乗ることになったら、まずは金券ショップで株主優待券を購入してみてはいかがでしょうか。
株主優待を使って購入したプレミアムクラス搭乗記はこちらです↓
-
初ANAプレミアムクラスで行く 羽田-沖縄搭乗記(往路編)
前日に株主優待券を使ってプレミアムクラスをおさえ、沖縄に行ってきました。 ANAプレミアムクラス利用の、羽田―那覇の搭乗記です。 特別感のない出発 坂上はKQ民です。 そのため、この電車はまいにち毎日 ...