すっ転んで大腿骨転子部を折った、アホの子の記録です。
大腿骨骨折の理由:ありえないくらい派手にすっ転んだ
骨折後の処置:緊急搬送され、ボルト(γ-ネイル)装着
続:大腿骨転子部骨折の記録(転院~退院)
受傷~手術~転院まではこちらです。
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大腿骨転子部骨折リハビリ記録①:入院~転院まで
右の大腿骨を折りました。 受傷の詳細は、公の場所でのことなので割愛させてください。 まあ、あり得ないほど右腰を強打したということだけ(手すらつかず、腰だけ打ちました)。 入院中不安じゃないですか。 骨 ...
人体の中で最大の骨を折ったとあって、手術後の入院は長く続きました。
受傷・手術後18日目:転院!
救急搬送された病院は、自宅より車で約1時間の距離があるため
自宅近くの病院へ転院することとなりました。
車でお迎えに来てもらい、転院先へと移動。
シートに座って1時間揺れていくのは大丈夫なのかちょっと心配しましたが、少し足のつけ根が痛いかなー程度で無事に転院先までやってきました。
松葉杖での歩行は、だいぶ右足に体重をかけられるようになった気がします。
しかし転院先では、また車椅子に逆戻り・・・。
受傷・手術後19日目:車椅子生活ふたたび
転院先では土日ともリハビリを実施しておらず、金曜に転院してその日はリハビリをしてくれなかったので、結局車椅子のまま3日も過ごすことになり、かなりの不満。
散歩ができません・・・。
夜はごく短時間なら、左右ともに横向きで寝られるようになりました。
右足の下にはクッション必須ですが。
右足を下に寝ると、ボルトがいるところが当たっている感じがします。
筋肉がほぐれてくれば気にならなくなるのか、はたまた抜くまでこのままなのかはわかりません。
受傷・手術後20日目:アットノン
本日も車椅子。
病室で少し筋トレとストレッチをするのみ。
アットノンを買ってきてもらい、傷口に塗布開始です。
塗ると治りかけの傷のかゆみが軽減&皮膚の乾燥は防げました!
受傷・手術後21日目:リハビリ再開
転院先でのリハビリがようやく開始に。
担当の理学療法士さんは、そこそこのベテランさんで一安心。
流れとしては、マッサージ・バランスボール・歩きの練習など。
マッサージは切ったところの筋肉の癒着を防止するため。はっきり言って痛いです。
「痛い」というと「痛いですよねー」で流されます。
はじめて片松葉を試しましたが、どうしても右足に力が入らずかなり歩きづらいです。
足のつけ根だけでなく、膝も足首も使えていない感じ。
ちなみに松葉杖を1本で使う場合は、ケガをしている足の逆の腕で杖を持ちます。
悪い足を出すときに、いっしょに前に出す腕は逆側だからです。
受傷・手術後22日目:膝が曲げられない?!
主治医がやってきて、坂上のあまりの膝の曲げられなさ具合にショックを受け
膝を曲げる角度を上げていく訓練をメインに、という方針になりました。
歩く練習さえしていれば、自然に膝を曲げられるようになっていくものかと思っていましたが
実はそうではないようで、膝が曲がらないなら曲げる訓練をしなくてはならず
術後3週間で70°しか曲がらないのは、そうとう成績悪らしいです。
高齢者で洋式の生活しかしないのであれば、膝は90-100°程度曲がれば問題ないそうですが
坂上はまだギリギリ若く、趣味の居合で正座もしたいため150°を目指さないとアカン
ということになりました。
「痛みがあるうちにがんばって曲げないと、痛みはないけど曲がらないということになります」
と脅されました。
期限は、手術後半年程度とのこと。
「暇さえあれば曲げて!」との指導をされました。
この日以降、ベッド上で右足を曲げる日々がはじまります。
初大腿骨骨折なので想像もしていなかったのですが、γネイルを入れたあとに膝が痛くて曲がらない
というケースが多いようで、坂上もこれです。
坂上は骨折の状態が悪かったのでかなり長めの釘が入り、足のつけ根から膝上5cmのところまでとなってます。
不思議なものです。
膝を曲げると、膝上のところの筋肉がつっぱって痛いのですが
(手術後数日は、それこそ叫ぶほどのレベルで痛かった)
なるべくがまんして曲げていきます。
ケガ前からのストレッチ時にやっていた「15秒程度静止して4セット」をいちにち何度も繰り返します。
受傷・手術後23日目:CPM導入
CPM(Continuous Passive Motion)という、膝を自動で曲げ伸ばしする機械が導入されました。
機械に足をのせて固定しスタートすると、膝に当たっている部分が盛り上がってきて強制的に膝が曲がります。
1分間でまっすぐ伸ばした状態から少しずつ盛り上がり、頂点に達するとまた少しずつ伸ばしていってまっすぐになる、が1セットです。
この日は70°スタートの80°まで。このくらいなら痛くないレベル。
今日からは理学療法士さんのリハビリのほかに、CPMが30分です。
なぜ初日からやらなかったのか理学療法士さんに聞いたところ、痛くて強力につっぱってしまうと機械が止まってしまうから、と言われました。
というわけで、痛い角度になってもつっぱらずに我慢しなくてはならないのです。
手術後、はじめてまったくの介助なしでシャワーを浴びられました。
この病院では、介助いらずのひとは勝手にシャワー浴びていいよとなっているので(昼間のみ)、
日曜以外は毎日シャワーできることに!
受傷・手術後24日目:片松葉
膝関節の曲がりを計ったところ80°
股関節は95°でした。
本日もCPMは80°
片松葉の練習も少しだけしました。すこーしずつ右足が動くようになってます。
靴下をひとりで履けました。
受傷・手術後25日目:ひとりで片松葉
膝関節80°
股関節100°
CPM80°
今日からひとりで片松葉OKに。
病院内だけだけど、移動が楽になります。
病院って廊下にやたらとワゴンとかなにやら置きっぱなしで、障害物が多いのですよね。
自主トレでうつ伏せでの足上げを地道にやっていましたが、少しだけ股関節から上がるようになりました。
受傷・手術後26日目:寝起きの足が痛い
本日はリハビリがお休み。
CPMは看護師さんがやってくれました。80°
右足が上の横向き寝がいちばん落ち着くため、なるべく長時間やるようにしています。
そのせいか、寝起きの足が痛いです。
血流とかそういったことでしょうか。
しばらく飲んでいなかったロキソニンが必要かなあということで、朝飲むようになりました。
受傷・手術後27日目:ひさびさ美容院
CPM85°
外出許可をもらって、美容院へ行ってきました。
初の片松葉での外歩きです。
夫氏の介助つきではあります。
健常時はまったく意識しませんでしたが、道路って意外と勾配がついています。
上げているつもりが松葉杖を持ち上げきれず、道にひっかけて怖い思いを何度もしました。
受傷・手術後28日目:階段昇降
膝関節85°
股関節100°
CPM90°
リハビリにて階段昇降の練習を開始しました。
自宅に帰るには、階段昇降が必須なのです。
受傷・手術後29日目
膝関節90°
CPM100°
帰宅に備え、病院内のお散歩に階段昇降も加えました。
手術後21日目に1km歩くのに30分かかっていましたが、この日は1kmを22分で歩けました。
まあケガ前の倍以上なのですが、それでも進歩はしていますね。
受傷・手術後30日目:膝曲げ大台に!
CPMは105°
だいぶ長時間、右足上の横向き寝に耐えられるようになってきました。
クッションはいりますが。
受傷・手術後31日目:杖なし歩行・・・
膝関節100°
CPM110°
自主トレでは、ニートゥチェストで右足を少しだけ浮かせられるようになりました。
足を伸ばしたり、胸の方にひきつけたりする運動です。
リハビリでは、平行棒内でごく短時間の杖なし歩行を練習開始。
杖あり歩行では「だいぶ杖に頼らず歩けるようになった!」と思っていましたが、左の支えがないと途端に超傾き歩きになります。
受傷・手術後32日目
膝関節105°
CPM120°
受傷・手術後33日目:退院前一時帰宅&鍼
退院前の外泊で、自宅で過ごせるかどうか実験することに。
15分ほど外歩きで帰宅。
病院内と違って、本当に外は歩きづらいです。
東洋医学も試してみようかな、と予約してあった鍼灸院に訪問しました。
治療方針としては、固くなっている膝上の筋肉をほぐして動きをよくしていこうということに。
「悪いところにヒットすると、ジーンと痛みがあったりします」と説明を受け、いざ鍼を。
むしろ1箇所は、刺した瞬間に筋肉がビクッとなったのがわかったくらい。
思わず「いたっ!」と声が出ました。
鍼後はオイルマッサージをしてもらって終了。
目標を「3か月で正座ができるようになる」に設定し、週2で通ってみることにしました。
病院のリハビリにバランスボールを活用していたので、自宅用にも購入しておきました。
ひたすらごろごろさせて、膝を曲げます。
少し足を浮かせてバランスをとってみたり、地味に筋肉を使うトレーニングをしていました。
この後も、少しずつリハビリアイテムが増えていきます。
受傷・手術後34日目:ウォーキングの必要性
病院に戻る前に、外出で2kmほど歩いてみました。後半はかなりバテて筋力・体力の低下をあらためて実感。
完治までは相当のリハビリが必要そうです。
夕方、病院に戻りました。
ベッドの上に右足を自力でのせられることに気づきました。
昨日までは、左足に右足をのせて動かしていたのです。
受傷・手術後35日目:CPM卒業!
膝関節120°
CPM130°
膝関節の成績が一気に上がったのは、鍼効果?
CPMで曲げられるのは最大で130°、さらに痛みもほぼなく余裕でできたことから卒業となりました。
今後は膝曲げだけでなく、太ももとお尻の筋トレをするようにとの指導でした。
主治医に一時帰宅の感想を聞かれ、やっていけそうと答えたところ退院OKとなりました。
さっさと帰りたかったので、翌日退院としました。
ところで整形外科の先生方は、骨には興味があっても傷にはあまり興味がないのか?
抜鉤してからというもの、ほとんど傷のチェックをされることがありませんでした。
ひさびさの傷画像です。
下が足のつけ根側で、だいぶ内出血がよくなっているのがわかります。
膝側の、いちばん下の傷。
なんだかトンボの象形文字みたいですね。
受傷・手術後36日目:やっと退院
退院前ラストのリハビリでは、膝関節は120°でした。
理学療法士さんは「退院されると一気に後退する方が多い」とリハビリが減ることを懸念されていましたが
リハビリ時間より家に戻れることのほうが大事!
と誓って退院となりました。
退院までのまとめ
日本の病院は、とても高齢者の患者さんが多いです。
夜中の徘徊やナースコールせずに大声で騒いだり、また看護師さん・助手さんもそれに慣れ切ってしまい
正直、対応に「・・・。」と思うことがほぼ毎日ありました(特に転院後)。
とにかくリハビリを頑張って、早期退院を目指した方がよいです。
精神的にやられます。
坂上も、もっとうまいことやれば1週間は早く退院できたなーと反省が。
病院食はたんぱく質が少なすぎて、回復にも障る気がします。
某アプリで1日の食事内容を記録したら、
たんぱく質は50g程度しか摂れていないという結果になりました。
ケガ前と比べてはるかに運動量が減っているのに、しかも肥満体型ではないのに
3kgほど減量したのは、ほかにもいろいろ足りてないのではと思います
(身長170cm 体重58→55kg)。
退院後、たんぱく質をめっちゃ摂取していましたらあっという間に貧血は治りました
(体重も1か月で2kg戻りました)。
もし入院中の方がお読みでしたら(いる?)、病室でサラダチキンや納豆を積極的に摂取することをおすすめします。
入院中お世話になった、ザバス。
においの出るものは、大部屋ではきびしいし
だいたいの病院では、食事の時に出るお茶以外は自力調達しろというスタンスなので
飲み物はこれでいいかもしれない。
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大腿骨転子部骨折の記録④:~とうとう抜釘術~
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