2019年4月に、ありえないくらい派手にすっ転んで右の大腿骨(転子部)を粉砕骨折しました。
人体の中でいちばん大きな骨なので、完治までには時間がかかりました。
抜釘後、最後の整形外科受診となったのは
なんと骨折した日から、1年6か月後でした!
今回は、骨折~完治までにかかった費用まとめです!
こんなに嫌な感じのまとめもなかなかないな。
大腿骨骨折に必須の費用(純粋な医療費)
※前提として、坂上は医療費3割負担です。
入院・手術
病院にお支払いをした金額としては、
4月(緊急搬送、手術、入院2日):254,230円
5月(入院17日、リハビリ):239,800円
5月(転院後の入院14日、リハビリ):166,685円
6月(入院4日、リハビリ):56,058円
合計すると、716,773円
でした。
急な入院だったので、高額医療費の「限度額適用認定」は間に合いませんでした。
これは「医療費が高額になりそうだな」と予想がつくときに
事前に加入している健康保険組合に申請しておき、
病院に認定証を提出しておくと、限度額の上限までしか請求をされない
という制度です。
坂上のように入院中に申請しても、認定証は使用できません(病院にもよるかも)。
その場合は、後日に高額医療費の申請をして
限度額を超えた分を払い戻してもらいます。
さらにいうと、高額医療費の計算は「月ごと」「病院ごと」なので
坂上のように月末に入院してしまうと、2か月にまたがることになり
加えて月中に転院したことにより
恩恵を受ける金額が減ってしまいます。
骨折時の高額医療費限度額適用の試算
4月:59,740円
5月:82,528円
5月:107,728円
6月:56,058円(限度額にかからず)
合計で、入院費用306,054円までディスカウントしていただきました。
5月の転院後の方が高めなのは、個室を一時使用したためです。
※個室使用料は、健康保険が適用されずに全額自己負担です。
限度額はその方の年収に基づき計算されますので、参考までにご覧ください。
月初に骨折して転院をせず、1か月以内に退院すればもっと安くなりますね。
入院中にあるとよいもの
・ザバス
入院中は骨折のほかに悪いところはないのに、ケガのせいで寝たきりからの筋量低下が懸念されまくりですね。
それなのに入院中の食事は、ザ病人食!
摂れるたんぱく質はだいたい50g程度です。
病人じゃないんだから、何を食べてもいいと思うんだけど。。
坂上は、パック飲料のザバスを愛飲していました。
冷蔵庫がある病院ばかりではないので、
ゆで卵やサラダチキンは保管に難があるのですよね。
ザバスは常温で保管可能です。
・アットノン
傷を保護しているテープが外されると、お肌はむき出しに。
痕を早くきれいにしたいというのもあるし、治るまでのかゆみ&乾燥を防ぐのに役立ちました。
「ほぼ治った」くらいになると、やたらかゆかったりします。
今はジェルタイプもあるようですが、乾燥を防いでくれる感があるので
クリームがおすすめ。
通院
整形外科への通院:10回で、8,730円
※うちレントゲン撮影したのは、7回でした。
リハビリへの通院:32回で、26,010円
ロキソニン処方:1回のみ、680円
リハビリへの通院は、退院直後は週3→2回→1回へと減っていき
最終的には、大腿骨骨折から約半年(退院後5か月)で終了となりました!
整形外科の方は、間があきつつ抜釘直前まで通ってます。
大腿骨骨折リハビリ時+αの費用
鍼灸院に通う
これはホントに+αの治療ですので、必須ではないです。
坂上の通った鍼灸院は1回あたり3,780円でしたので
週2×3か月=90,720円ほど。
ほかに初診料2,000円でした。
リハビリグッズの購入
病院でのリハビリの際も、いろいろなグッズが登場します。
体験してみて、よさそうなものをいくつか購入しました。
坂上ってば何としてでも骨折前の状態に戻したかったので、かなり入院中に研究して
退院後のリハビリもがんばりました。
その甲斐あって、100%とはいえないまでも
95%程度には戻ったかな、といった感じです。
※残り5%はおもに左右の柔軟性の差、くらいでしょうか。
・バランスボール
でかいボールです。
ふくらまして、ボールの上に座って揺れます。
退院直後は骨折した足で踏ん張るのも難しいので、時間を計って座ってました。
別に東急オアシス(スポーツジムです)に通っていたわけではないのですが、
Amazonはピンキリありすぎるので、信頼感のあるものを購入しました。
・5本指ソックス
リハビリとは直接関係はないのですが、歩けるようになったら
しっかり踏ん張れるように購入しました。
5本指ソックスはオススメ!
・5本指ストッキング
社会復帰してしばらくすると、スーツを着なくてはならない機会も出てくるので
ソックスだけでなく、ストッキングも購入しました。
履くときは慎重に。
・ゴニオメーター
これもリハビリとは直接関係はないのですが、膝の曲がり具合を数値で把握したい方に。
理学療法士さんも持ってまして、膝の曲がり角度をチェックされます。
・ヨガボール
折っていないほうの足をボールに乗せ、
折った方の足でバランスをとるというリハビリに使用しました。
骨折後はそれすらも難しいんですよ!
テレビや動画を眺めながら、ひたすらこのボールを踏みしめます。
・ロフストランドクラッチ
両手で松葉杖→片手で松葉杖を卒業したら、次に使いたい杖。
よく見るT字杖は手のひらで支えますが、この杖は手のひら+肘で支えます。
これは本当に買ってよかった!
安くて軽い割にしっかり体を支えられていい感じでした。
坂上は赤を購入しました。けっこう派手でインパクトあります。
黒とかにすればきっともっと地味。
坂上は、杖なしの許可が出るまでの期間&抜釘後に数日使いましたが
底のゴムを替える必要は感じませんでした。
数か月程度なら、買ったままの状態で使用可能です。
・ストレッチポール
リハビリが進むにつれ、太ももの筋肉よりも体幹のトレーニングが必要になってきました。
腹横筋のトレーニング用や、そのものずばりストレッチにも活用できます!
ジムのストレッチコーナーの必需品でもありますね。
頭頂部からお尻までのる長さを購入したほうがよいです。
大腿骨骨折~抜釘術に必須の費用(医療費)
骨折直後に入れてもらったγネイル(いわゆるボルト)は、日本では抜くのが一般的。
そのための入院費です。
別記事でも書いていますが、実体験からγネイルは抜いた方がいいと思っております。
入院
2泊3日で、94,227円でした。
この金額だと、高額医療費の申請を事前にしておいた方がよいかもしれません。
抜釘時の高額医療費限度額適用の試算
高額医療費が適用されれば、59,640円です!
通院
入院前に一度受診をしたときの金額(初診):5,090円
退院後の通院:3回で3,400円
※レントゲン撮影は2回。
傷保護のテープ代:398円
抜釘術後、約2か月後にレントゲンで診断をし
「これならもう問題なし!」との判断で終了となりました。
長~い通院期間もようやくおわりです。
まとめ
病院にお支払いした金額のみを抜き出してみると、合計で853,498円でした!
高額医療費が適用されて、408,192円
あらためて計算してみると、けっこうな金額が出ていきましたね。
3日以上連続でお仕事を休むと、ご加入の健康保険より「傷病手当金」が支給されますので
忘れずに申請してくださいね。
とても有休で賄いきれる日数ではないので(入院だけでなく、通院でも有休を使うことになると思われます)
入院中に、入っている医療保険から給付金が出るかどうかも確認しておくとよいですね!
坂上は、なんだかんだ20万円くらいもらえました。
年単位で見ても、医療費が10万円を超えているので
医療費控除の申告をした方がよいです。
坂上は、「どうせ今年は医療費10万を越える!」と思い
歯医者さんにもついでに通い、セラミックを入れたりしました。
結果、1万円を超える金額が戻ってきましたし
翌年の住民税も安くなりました!
骨折でよかったのはこれくらいですね・・・。
皆さまも、骨折にはくれぐれもお気をつけください。
-
大腿骨転子部骨折リハビリ記録①:入院~転院まで
右の大腿骨を折りました。 受傷の詳細は、公の場所でのことなので割愛させてください。 まあ、あり得ないほど右腰を強打したということだけ(手すらつかず、腰だけ打ちました)。 入院中不安じゃないですか。 骨 ...
-
大腿骨転子部骨折リハビリ記録②:転院~退院まで
すっ転んで大腿骨転子部を折った、アホの子の記録です。 大腿骨骨折の理由:ありえないくらい派手にすっ転んだ 骨折後の処置:緊急搬送され、ボルト(γ-ネイル)装着 続:大腿骨転子部骨折の記録(転院~退院) ...
-
大腿骨転子部骨折リハビリ記録③:退院後~受傷後116日まで。
大腿骨骨折からの手術から、36日目にようやく退院しました。 理学療法士さんには「退院してリハビリの時間が減ると後退する」と心配され、 生来負けず嫌いな坂上は「なんとしてでも前進してやる!」と気合を入れ ...
-
大腿骨転子部骨折の記録④:~とうとう抜釘術~
骨折から約1年と2か月が経過したある日、転院先の主治医がその日のレントゲン写真を見てひとこと。 「もういつでも抜けるね~」 今回は、抜釘手術の記録になります。 大腿骨転子部骨折 抜釘術の記録 前々から ...